地震など、災害時に車中で寝泊まりしていると、エコノミークラス症候群の危険性が高まります。エコノミー症候群とは、飛行機で起こる病気ではないのでしょうか?
原因や、どんな症状がでるのか、まとめていきます。
エコノミー症候群の原因は?
エコノミー症候群は、
長時間同じ姿勢を取り続けることが原因で発症します。
飛行機のエコノミークラスでは、
座席が狭く身動きが取れず、
ほとんど体を動かすことができません。
こういった状態で発症しやすいので、
「エコノミークラス症候群」と名付けられ、
別名「ロングフライト血栓症」とも呼ばれたり、
飛行機の狭い座席に長時間座っていた乗客が、
飛行機から降りた直後に倒れたりする病気のように考えられていました。
しかし、飛行機でのみ起こる症状ではありません。
列車や車で長時間座席に座って移動する時や、
オフィスでのデスクワーク、長時間の会議、
劇場・映画館などでも起こります。
災害、例えば地震で車中で寝泊まりするなど、長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると、発症する危険性があります。
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どんな症状が出る?
- 胸痛
- 息切れ
- 呼吸困難
- 失神
- 冷や汗
- せき
- 血痰
他にも、大腿(ふともも)から下の脚に
- 発赤
- 腫脹
- 痛み
が出現したりします。
胸の痛みや息苦しさを感じたら、
エコノミークラス症候群の初期症状の可能性があります。
すぐに医師の診断を受けてください。
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エコノミー症候群とは?どんな病気?
エコノミー症候群は、
正式名称で「深部静脈血栓症/肺塞栓症」といいます。
長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると、
静脈に血の固まり(深部静脈血栓)ができます。
この血の固まりの一部が血流にのって肺に流れて、
肺の血管を閉塞してしまう(肺塞栓症)ことにより、
生命の危険を生じる可能性がある病気です。
食事や水分を十分に取らない状態で、
車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、
血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。
その結果、
血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
引用元:国立循環器病研究センターHPより